先日、LIXILエナジー(株)主催のソーラールーフの提案会に出席するため、
江東区大島のLIXILショールームまで行ってきました。
東京、千葉、埼玉、神奈川の建設関係業者が集まっての盛大な提案会でした。
提案会冒頭に、国の省エネ住宅に対するロードマップなる説明があったので
一部紹介させていただき、また私的感想も綴っておきたいと思います。
まず今年2012年に
改・次世代省エネルギー基準が発表されるらしいのです。
現行次世代省エネルギー基準が平成11年に施工されているので、13年の時を経て
いよいよ更なるレベルアップした仕様が盛り込まれると予想されています。
そしてさらに8年間の助走期間を設け、2020年には新築住宅100%がこの
改・次世代省 エネルギー基準に対応することが義務化されることになるようです。
この新しい基準をクリアする有力なアイテムの一つに太陽光発電があり、
今後更に新築住宅への設置需要が増える事が予想されることから、建物の美観を 損ねない
屋根一体型の太陽光発電=ソーラールーフはいかがですかという主旨の 提案会だったのですが
その商品よりも私はこれからの省エネルギー化に対する 国の本気度が今までの10年と
これからの10年とが明らかに違うことに、気付かされた日となりました。
平成11年に施工された現行次世代省エネルギー基準は、あくまでも国の推奨レベル であり、
今まで一度も推奨の枠を超えませんでした。
現行次世代省エネルギー基準は日本の住宅における断熱の基準レベルを欧米諸国並みのレベルに
引き上げ、その数値を提示することで日本も国際基準に足並みを揃えました的な意味合いの方が
先行してい たように思います。
それが、改・次世代省エネルギー基準で更にレベルアップさせた仕様で100%義務化の 方向性を
提示することは、少々大げさに言えば国が覚悟を決めたのではと私は理解しております。
住宅産業は非常に裾野の広い産業であるがゆえに国もこの業界を保護してきた経緯もありました。
一部力のあるハウスメーカーやビルダーだけでなく、数ある弱小工務店も対応できる ような、
平均点を少し下げた政策が多かったように思いますが、これからはその平均点 がグッと
引き上げられ、今までのように誰でも合格できますよみたいな政策は減ってくるのだろうと
思います。
しっかりと時代の流れをとらえて自分達も変化に追随していかないといけないですね。
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