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注文住宅の設計・施工・増改築・リノベーション・リフォームを手懸ける埼玉県和光市の株式会社アーキ・モーダの公式ブログです。

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カテゴリー「巡る想い」の記事一覧

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2連鶴

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。


私は、年始は沖縄で家族とゆっくり過ごし、滞在中は

沖縄在住の高校時代の野球部の後輩と一杯やったり、

高校の同級生が経営するお店で美味しい「オムタコ」をいただいたり

非常に充実した有意義な旅を味わう事ができました。

埼玉に戻ってきたのは昨日の夜中!

まだまだ沖縄のいい気分が抜けないまま、本日仕事初めを迎えました。

早速現場巡回をしましたが、もういつもと変わらぬ日常が始まっていました。

はやく頭を仕事モードに戻さないといけないですね〜


昨年、このブログで紹介させていただいた「金属キングコング」こと

凄腕の板金屋さん。

その方から現場で嬉しいプレゼントをいただきました。


どうですか!!!







たった1枚の板金から、ハサミとツカミだけで「2連鶴」を折ったそうで

左右全く同じ大きさ、同じ形!

まさに芸術です。

この鶴のように、仲間達と手を取り合って、そして平和な社会を祈って

この2013年を迎え、過ごしていきたいものですね。







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便利さと子供のしつけと

「バリアフリー」「PL法」「高齢者配慮」「福祉環境」等のかけ声のもと、

公共建物や家電製品、そして住宅などからも次々と「危険」が消えている。
 
特に住宅において、例えば小さい子供や高齢者等の家庭内事故対策は

充分配慮されなくてはならない課題であることは間違いない。
 
 
最近のエコの時流に乗ってオール電化の普及が目覚ましいが、
 
特に「IHクッキングヒーター」等は「火を使わない」という特性上「安全」と称され人気も高い。
 
自分が子供のころは、「ガスコンロの火には気をつけなさい!」

「コンロのやかんに気をつけなさい!」と親に口うるさく言われたものである。
 
おかげで、ガスコンロでヤケドをしたことは無いが、

「ガスコンロ」には注意しなければいけないという感覚は大人になった今でも染み付いている。
 

火を使わないIHクッキングヒーター。
 
実は高齢者のヤケドの事故は逆に増えていると聞いたことがある。
 
火が見えないことで、使用後にまだ熱いことに気づかず
 
思わず熱源部分に触れてしまうらしい。
 
ガスコンロの不完全燃焼による一酸化酸素中毒の危険性も聞いたことあるが、

実はIHクッキングヒーターの電磁波も相当すごいらしい。

 
身近に潜む危険が、便利さや安全という言葉に隠されて
 
見えないかたちで潜んでいることに気がついていない人は結構多い。

 

さて、火を知らずに育った子供たちは、火が危ないという認識をどのようにもつのだろう。
 
河原でバーベキューを楽しむことはできるのだろうか。
 
段差のない家の中で思いきり走り回る子供たちは、

外にある無数の障害物にうまく対応できるのだろうか。
 
 
人には、安全や便利さを提供していきたいと強く思う。
 
しかし自分の子供には、少々危ない思いも経験しながら
 
たくましく育ってほしいとも思う。

そう考える親はもう少ないのだろうか。。。

香る記憶

生まれも育ちも、ずっとアパート、マンション暮らししか体験したことの無い私にとって、

小学生のころ、夏休みに両親の実家である「山梨の家」に遊びにいくことが、とても
 
楽しみだった。
 
平屋の家の前には、おじいちゃんが手入れをしている300坪ほどの畑があり、
 
裏には田んぼをはさんで山があった。
 
まるで絵に書いたような田舎の風景であったが、
 
「畑の土のにおい」、「山の木々のにおい」、田んぼに水をひく「用水路のにおい」、

「新緑のにおい」・・・

 
このにおい、「香りの記憶」はあれから30年ほど経った今も全く色あせない。
 
当時もそこそこ古かった平屋の家の中でも、神棚のある和室は何となく勝手に入っては

いけないような雰囲気が、小学生の私でも感じる「独特なにおい」があった。
 
脱衣場にあったステンレス製の洗面台には、夏でも冷たい水が出てその水とステンレスが

混ざったこれも「独特なにおい」があった。
 
居間の「畳のにおい」、褐色に変化した「木の柱のにおい」、廊下に出ると季節によって変わる

「塗り壁のにおい」・・・

 
こうして思い出してみると、視覚的に覚えている記憶よりも「香る記憶」のほうが

鮮明なのかもしれない。
 
 
今の住まいづくりは、新建材が主流になってシックハウスが問題になり、

出来る限り「消臭」の方向性に進んでいる。
 
私の記憶に残るあの「におい」は、もう今の住まいではほとんど感じることは出来ない。

 
新建材もここ数年、リアルな素材感が復元されてきている。
 
視覚的にも、触れた感触的にも。
 
ただ、あの「におい」は復元されていない。
 
いや出来ないのだろう。。。
 
「におい」だけが、唯一「本物」の特権なのだろうか。
 
是非そうであってほしいと私は思う。
 
技術の進歩が、この境界を超えないことを願っている。

どんなにリアルでも人工的なにおいを新建材で実現されないことを願う。
 

住まいづくりにおいて「本物」が消えてなくならないように。

 
子供たちが大人になったときに、「香る記憶」を次の世代に語れるように。。。

もっとシンプルに、もっと力を抜いて・・・

「雨露しのげれば・・・」

こんな言葉、聞いたことありますよね。

住宅の建築に携わっていると、時々不思議な感覚を覚えることがあります。

完全に屋外の何の障害物もない更地の状態から、徐々に屋外の風景が切り取られ

屋根、壁で囲われて、いつしか完全に屋外とは隔離された空間が出来上がる。

気持ちのよい日差しが遮られ、ときどき木々のにおいを運んでくれた心地よい

風が遮られ、街の音が遮られる。

雨露の侵入はもちろんのこと、一切の隙間風も許さない。

そして外気温まで遮断しようとしている。


国は、省エネの観点から自然環境と完全に隔離された空間づくりを推奨し、

建築基準法は一定条件以上の採光条件を要求し、常時換気を義務化する。

そして住まい手は日当りの良く、風通しの良い住まいを求める。


密閉と解放・・


相反する様々な要求と、様々なエゴも絡み合う住宅建築。

もっとシンプルに、もっと肩の力を抜いてこの仕事と付き合いたいものである。

 

あるフランスの大女優

その昔、あるフランスの大女優の話

「パリの町で一番嫌いな場所はどこですか?」

エッフェル塔のカフェの中で、記者が彼女に質問をした。

彼女は「ここエッフェル塔よ」と答えたと言う。

「あなたはよくこのカフェにいらっしゃるのになぜ?」

という記者からの質問に彼女は、

「パリで唯一エッフェル塔を見なくてすむのは、ここだからよ」

と彼女は微笑みながら答えたという。

いかにも大女優らしいユーモアのある言葉だと思われるが、

もちろん彼女はここエッフェル塔がとてもお気に入りの場所だったに違いないと思う。


ただ、たとえホントに嫌いだったとしても、

嫌いなものをいつも外から見ているだけでは

いつまでたっても好きになれない。

中に飛び込んでいくことによって、

嫌いなものを見なくてすむかもしれないし、

もしかしたら好きになれるかもしれない。



およそ20数年前に耳にした、この

「あるフランスの大女優の話」

時々記憶から甦ってくる。



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